異色のキャリアが生むマネジメント力
― 音楽からITへ。PMとしての挑戦 ―
若い頃は音楽に情熱を注いでいた。大学を中退し、25歳まではテーマパークでドラム演奏の仕事に従事。人前でパフォーマンスをする経験は、当時の自分にとって大きな財産だった。
その後、キャリアの方向性を見つめ直し、貿易事務の仕事へ転身。約3年間、輸出入業務に携わりながら東京へ転勤も経験した。しかし、長時間労働が続く厳しい環境の中で「このままでいいのか」と自問するようになる。 そこで31歳のとき、思い切ってIT業界へ転職。エンジニアとして新しいキャリアをスタートさせた。
もともとPCには慣れていたこともあり、技術を一つひとつ習得しながら、気づけばエンジニア歴は8年を超える。 現在はプロジェクトマネジメント(PM)にも関わり始めている。 実は、過去の貿易事務の経験がここで大きく活きているという。 貿易の仕事は、顧客・物流・社内など複数の関係者の間で調整を行う「指示出し」と「調整」の連続だった。一方、PMもまた、エンジニア・顧客・社内の間で調整を行う仕事であり、いわば“板挟み”のポジションだ。 この構造が非常に似ているため、自然とマネジメントの感覚が活かされている。
PMとして心がけていることは、「忙しそうに見せないこと」。 常に余裕のある雰囲気を作り、周囲が話しかけやすい環境を意識しているという。チームのメンバーが気軽に相談できる雰囲気は、プロジェクトの進行において非常に重要だからだ。 これからIT業界を目指す人へのアドバイスもシンプルだ。 「待っていたら、誰も助けてくれない。分からなくても自分から突っ込んでいくこと。」
また、社会人としての基本も忘れてはいけない。 「挨拶は当たり前ですが、全員にすること。 そして、仕事の進め方が合っているかどうか、具体的に確認することが大切です。」 仕事は自然と“人が集まるところ”に集まる。 これまでに3社を経験してきた中で、そのことを強く実感しているという。 今後の目標は、まずPMとしてしっかり独り立ちすること。そして経験を積みながら社内でキャリアアップを目指していきたいと語る。
最終的に目指す姿は、
「一人のビジネスマンとして最強になること」
エンジニアの枠にとどまらず、営業、人事、マネジメントなど、さまざまな領域にどん欲に挑戦していきたいという強い思いを持っている。 音楽、貿易、そしてIT。 異なる世界で積み重ねてきた経験が、今、新しいキャリアの強みへと変わり始めている。
