「日本一痛い顔の筋トレ」を武器に! 特許取得のセルフメソッドで美容業界を拓く
美エイジレス塾 主宰 / 美容家 NANA
「切らなければ治らない」と美容外科で言われた顔のたるみ、その言葉が、美容家・NANAさんの起業の原点となりました。40代で感じた自身の顔のたるみへの衝撃から、「自分で治してやろう」と決意。その結果、シワやたるみを改善するセルフケア法「顔筋NANAマジック」を編み出し、美容史上初となる手技の特許を取得しました。
2011年の開校以来、14年目で約4,000名の女性を変身させてきた。NANAさんの経営哲学はシンプルです。「好きなことを仕事にすると一番繁栄する」、「自分の悩みが仕事になる」。
今回は、自身の経験と愛息の病を糧に、独自の美容法と化粧品を生み出したNANAさんの起業ストーリーと、すべての女性の人生を好転させるというビジョンに迫ります。
起業の原点 ― 「自分で治す」決意が特許メソッドを生む
NANAさんが美容の世界に飛び込んだきっかけは、40代の頃に自分の顔のたるみに衝撃を受けたことでした。市販の化粧品やエステなどを試すも効果がなく、最終的に美容外科で「切らなければ治らない」と言われたことが、このメソッドを開発する強い原動力となりました。
その決意から、強い顔の筋トレ手技を編み出し、「顔筋NANAマジック」が誕生しました。これは、たるみを改善する顔の筋トレ法と、老廃物を流す手技を組み合わせた、特許取得の唯一のセルフメソッドです。
このメソッドの最大の価値について、NANAさんは次のように語ります。
「このメソッドは、ヒアルロン酸注射やボトックス注射などの美容医療を数ヶ月ごとに繰り返さなくても、自力で肌を整えられるようになることを可能にし、自分の手で美しくなることで自信を取り戻し前向きになり、行動や引き寄せ、人生までもが好転していく。その費用対効果は『何百万円、数千万円も』の価値があると考えています。」
このメソッドは、ほうれい線、マリオネットライン、ブルドッグ顔などの顔のたるみを、プチ整形や美容整形に頼らなくても、ご自分の手でかなり改善できることを証明しています。
困難を乗り越えた成長 ― 震災と愛息の病が導いた事業
NANAさんは、自身の顔が変化したことで周囲からも反応があり、ブログで情報発信を始めたところ大きな反響がありました。2011年の東日本大震災の後、「人生はいつ終わるかわからない」という実感を持ち、同年7月25日に初めてのレッスン開催を決意。これが美エイジレス塾の始まりです。
事業拡大の背景には、独自の化粧品開発という大きな転機もありました。知的障害のある長男の病気をきっかけに自然療法を探す中で、枇杷のエキスが健康にも肌にも良いという情報を見つけます。その時、開発中だった化粧品に枇杷の葉エキスや特殊な天然石から採取したミネラル豊富な鉱泉水を使用することを閃きました。長男は亡くなりましたが、そのつらい経験が、肌の再生力を高める「MILLE RAYON(千の光)コスメ」という素晴らしい化粧品の完成という形で、多くの人を助ける力となりました。
経営の課題と哲学 ― 好きなことを仕事にすると繁栄する
美エイジレス塾は2011年の開校から14年目を迎え、約4,000人にレッスンを提供してきました。運営の中で、NANAさんが課題として感じているのは宣伝力の強化です。
「今までは、肌のたるみやほうれい線などを改善したい女性達が検索してブログを見つけてレッスンに申し込んでくれるという、受け身の体制でしたが、これほどまでに効果のあるセルフメソッドをもっと広めていきたいと思うようになり宣伝にも力を入れる計画です。」
また、「このメソッドが効果的なため『内緒にしたいから友達にも教えたくない♪』という女性心理から口コミで広まりにくいという業界特有の特徴があるためです。」と、口コミに頼りきれない理由も分析しています。
NANAさんの起業哲学は一貫しています。
「好きなことを仕事にすると一番繁栄すると思います。自分が興味のあることに没頭し、それを続けることで知識や技術が自分のものになり、それを他の人に継承していくことができます。」
また、「自分の悩みが仕事になることもあります」と語り、つらい経験も無駄ではなく、それを乗り越えた努力こそが、同じ悩みを持つ人を助けられる力になると強調します。
今後の展望 ― エステ融合と新たなマーケット開拓
NANAさんは今後の展望として、認定アドバイザーの養成と拡大に力を入れています。現在、6人ほどが養成コース中で、2人が既に活動を開始しています。エステサロンも現在は東京と京都にありますが、九州や東北などにも展開することを検討しています。また、「日本一痛い顔の筋トレ」というコンセプトで宣伝戦略を展開する予定です。
さらに、ビジネスモデルを転換し、今まではセルフメソッドを学べる「レッスン」がメインでしたが、手技で施術する「エステ」を入り口とする流れを計画しています。エステを体験した後に「自分でもセルフでやりたい」という人にはアドバイザー達によるセルフメソッドのアドバイスを受けていただき、さらに詳しく学びたい人にはNANAさんによる本格的なレッスンを受けてもらうという流れに変えていきます。
また、MILLE RAYONのフェイスマスクとファンデーションなど、新しいコスメも開発して増やす予定で、女性達をさらに美しいエイジレスにしていこうとしています。そして、男性向けのレッスンやアドバイザーも開発する予定で、新たなマーケットを開拓していきます。
まとめ
美エイジレス塾とNANAさんのストーリーは、自己のコンプレックスや試練を、独自性(特許取得)と、人への貢献という大きな事業へと昇華させた好例です。
最後に、NANAさんのすべての女性に向けた力強いメッセージで締めくくります。
「以前の私のように、肌の老化で悩んで落ち込んでる女性達を美しく、笑顔に、元気にして差し上げることが、同じ悩みを克服した私の使命だと思っています。肌を丁寧に整えるという行為は、年齢で諦めずに、自分自身と向き合い、日々を大切に生きることへの意志表明でもあるのです。」
「美エイジレス塾は、すべての女性が肌を整えることから、自分らしい美しさと自由を取り戻し、年齢に縛られず、しなやかに、誇り高く生きていける未来を支え続けていきます。」
