株式会社Secretary 代表取締役 宮川 典子
「1経営者に1秘書」を当たり前に ママの力を解放し、日本の未来を輝かせる
「ママが輝くことで、子どもも輝き、日本の未来が輝く」──この揺るぎない理念のもと、株式会社Secretaryの宮川典子代表は、「ママ秘書Ⓡ」という独自のコンテンツを展開しています。
子育て中の母親をフリーランスの秘書として育成し、活躍の場を提供するその事業は、「秘書は事業拡大のために存在する」という信念に基づいています。
今回は、秘書業界の常識を覆し、「1経営者に1秘書」 の世界を目指す宮川代表の、独自の経営哲学と人材育成術に迫ります。
キャリアの転機 ― 現場の非効率が起業の原動力に
宮川代表の事業は、現在3期目を迎えています。法人化は2023年ですが、個人事業としては2021年3月からスタートしました。その前は、個人事業主の秘書やアシスタント業務を10年以上経験していました。
彼女のビジョンは、「1経営者に1秘書」の世界を実現することにあります。このビジョンは、秘書に対する従来の認識を変えたいという強い思いから来ています。
「事業規模が小さければ小さいほど、実は秘書が必要だと思っています。社長が全部1人でやっているので、事務員さんや経理の人は必要ないかもしれませんが、それを全部まるっとやってもらう立ち位置が秘書になります。」
宮川代表は、社長が起業したら次に入れるのは事務員ではなく秘書であるべき、と断言します。経営者が安心して事業に専念できる環境を整えることが、ひいては日本の経済発展に繋がると考えています。
「ママ秘書®」の強み ― 教育プログラムが生み出すブレないマインド
Secretaryの事業の核となっているのが、子育て中の母親をフリーランス秘書として育成する「ママ秘書®あ」の教育プログラムです。
「会社の一番の特徴は、教育プログラムで秘書を教育して紹介するという、教育ありきのプログラムになっていることです。働いているスタッフも全員ママ秘書なので、マインドがブレているメンバーがいないのが強みです。」
提供するサービスは、育成した秘書を企業に紹介する紹介業と、請求書入力などの業務をSecretary社で代行する代行業の2パターン。教育によって、スタッフ全員が同じマインドでサポートしてくれるため、クライアントへの提供価値が一貫している点が他社との明確な差別化となっています。
経営哲学 ― 理念に反する取引はしない
宮川代表の経営を判断していく上での価値観は極めてシンプルかつ明確です。
「事業において最も重視するのは、『相互の信頼と思いやりの精神』です。自分のことしか考えていない人や、理念に反する方とは仕事をしません。」
また、ビジネスの現場においても「お金がかかる広告はやらない」「今決めないと高くなるという商品は買わない」「持ち帰りがNGなものは取引しない」など、具体的な判断基準を持ち、不要なリスクやストレスを避けています。
この揺るぎない信念は、人材育成においても貫かれています。
「相手のいいところは褒めて、弱いところや良くないところははっきり言います。攻めるのではなく、『あなたはここが弱いよ、でも弱くてもいいんだよ』ということを教えてあげるようにしています。」
今後の展望 ― 「秘書と言えばSecretary」へ
今後の事業展開として、宮川代表はさらに秘書業界でのNo.1認知度を高めることを目指しています。
「日本で秘書の会社と言ったら『Secretary』と言われるような認知を取っていきたいです。」
現在は人材紹介の免許を申請しており、取得後は「ママ秘書Ⓡとは全然違うブランド」として、ある特定業界に特化した秘書専門の事業主も立ち上げる予定です。フリーランス、正社員、パートなど、どんな働き方でも秘書を全てサポートできる場所になることを計画しています。
「新しいことをやるのが楽しい。ゼロイチのような、世の中にないものを作ることがワクワクします。」と、常に新しい挑戦を続けることが、宮川代表の最大のモチベーションとなっています。
起業を目指す人へのメッセージ
宮川代表は、起業やキャリアの一歩を踏み出したいと考える人へ、具体的なアドバイスを送ります。
「あまり考えずに動くことをお勧めします。人生は想像して不安になるけど、想像した不安通りになることはほぼありません。将来は今の積み重ねなので、早く動いた方がいいと思います。」
「違うということは早くわかった方がいいので、興味あることはやってみて、合うか合わないかを先に知った方がいいです。」
考えすぎずにまず行動する。その「やってみる」という選択こそが、人生を切り開く鍵だと宮川代表は語ります。
まとめ
株式会社Secretaryは、単なる秘書代行会社ではありません。
「ママが輝く」という社会貢献的な理念と、「1経営者に1秘書を」という明確なビジネスビジョンが融合した、新しい形のキャリアと企業サポートを創造しています。
宮川代表の確固たる信念と、常に新しいことに挑戦し続ける姿勢は、まさに秘書業界の未来を切り拓く先駆者と言えるでしょう。
