​「信頼を裏切らない」創業の原点 グループウェアの知見で中小企業のDXを推進 ​コムリンクス株式会社 代表取締役 呉原 章一

「信頼を裏切らない」創業の原点 グループウェアの知見で中小企業のDXを推進
​コムリンクス株式会社 代表取締役 呉原 章一

​「お客様のためにしたいという気持ちを持ち続けることが大切」──2010年の設立以来、システム開発とコンサルティングを核に事業を展開してきたコムリンクス株式会社。代表の呉原章一氏は、ITインフラとグループウェアソリューションの専門家集団を率いています。
​特にサイボウズの「kintone」を活用した業務アプリケーション開発に注力し、リモートワークを基本としながら、顧客との厚い信頼関係を築いてきました。
​今回は、前職での経験を糧に起業し、一貫して「信頼」を経営の軸に置く呉原代表の哲学、そして中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進という未来のビジョンに迫ります。

ゼロからのスタート ― 困難を乗り越えた「信頼」の積み重ね
​呉原代表は、2008年のリーマンショックの時期に前職の会社の代表を務めていた経験を経て、独立しコムリンクスを設立しました。
​起業当初は「仕事を受注して軌道に乗るまでが非常に大変で、資金面も含めて、最初の1〜2年は苦しい時期があった」と語ります。しかし、この経験から、現在の経営の核となる価値観が生まれます。
​「信頼いただいて仕事をさせていただいているので、取引先や協力会社、社員に対して信頼を裏切らないことを意識しています。また、お客様からの依頼に対しては断らないという姿勢を持ち、自分たちでできないことは他に紹介するなどして対応しています。お客様のためにしたいという気持ちを持ち続けることが大切だと考えています。」
​お客様のために尽くす姿勢と、協力会社を含めた「気心知れた関係性の高い方」との協業を重視することで、少数精鋭ながら安定した事業運営を実現しています。

​20年の経験が強み ― kintoneとAIで業務を革新
​コムリンクスは、グループウェア領域で20数年の経験があることが実績と強みになっています。この豊富なノウハウを、ノーコード/ローコード開発プラットフォームである「kintone」の活用を通じて顧客に提供し、差別化を図っています。
​現在のビジネスモデルは、最初に業務改善の要件整理とシステム開発を行った後、保守サービスを継続して提供しています。運用改善のニーズをキャッチアップしていくという継続的なものです。

​さらに現在、特に力を入れている分野はAIの活用です。
​「導入したシステムにデータが蓄積されてきているので、そのデータをAIを活用してより有効に使えるようなシステム作りを考えています。AIを活用することでお客様にとって有効な効果を出せると思っています。」
​蓄積されたデータを未来の価値に変えることで、お客様にとってより有効な効果を生み出すことを目指しています。

​今後の展望 ― 中小企業のDXと社員への還元
​今後の展望として、呉原代表はこれまで大手SIer(システムインテグレーター)からの仕事が多かったノウハウを、中小規模の会社にも提供したいと考えています。
​「5年後に50社以上の中小企業にkintoneを活用いただき、自社の売上を伸ばしていただけるようなサービスを展開したいと思っています。」
​また、お客様へのサービス提供と並行して、社員への利益還元も重視しています。社員が「ここで働いてよかった」と思える会社づくりを目指し、少数精鋭で家族的な組織運営を大切にしています。

​起業を目指す方へのメッセージ
​起業を目指す人々に対して、呉原代表は率直なメッセージを送ります。
​「起業には資金面や取引先の開拓など大変なことがありますが、会社や組織に属して指示に従って自分がやりたくない仕事をするよりも、自分の好きなように事業を進められるという良さがあります。」
​苦労だけを見るのではなく、人間関係の幅が広がるなどの「楽しいこと」を見ながら、ぜひ挑戦してほしいとエールを送りました。

​まとめ
​コムリンクス株式会社は、代表の呉原氏の「信頼を裏切らない」という確固たる信念に基づき、ITの専門知識と長年の経験を活かして成長を続けています。
​大手企業で培ったノウハウを中小企業へ展開し、AI時代における業務改善を推進するその姿勢は、ITを通じた企業の成長と社員の満足を同時に追求する、現代の理想的なコンサルティング企業の形を示しています。

 

Evoto

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)