株式会社ai.toYOU 代表 徳田優華さん
「会いたくなる言葉」で、人も地域も前向きに。新庄から始まるローカルブランディング
広告・ブランディング・マインドコーチングを横断し、「人と事業の本質」を言葉と写真で可視化していく——。
株式会社ai.toYOUの代表・徳田優華さんは、4年前の独立から一貫して“信頼でつながる仕事”にこだわってきました。
近年は地元・山形県新庄市でローカル発の編集プロジェクト「新庄エディション」を立ち上げ、事業者の魅力を物語として発信しています。
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はじまりは「ブランディング」——続ける理由は「信頼」
フルタイム勤務・子育て・家計。時間もお金も余白がない中で、SNSの世界を通じて独立を決断。
「起業は“始める”より“続ける”が難しい。でも、短期利益より長期の信頼を積むと決めたら、やることが明確になりました。」
3か月で事業軸を拡張したのは、グレーな手法に寄らないため。
「“誰と、どんな関係で仕事をするか”を最優先に据えました。」
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事業のコア——「会いたくなる言葉」をつくる
徳田さんの提供価値は、商品説明を超えた“物語化”にあります。
専属カメラマンと組み、取材・撮影・コピーを一気通貫で制作。
「まず徹底して聴く。ずれていると感じても一旦置き、相手の世界を理解しにいく。そこから“その人らしさ”が立ち上がる言葉が生まれます。」
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新庄エディション——ローカルに光を当てる編集プロジェクト
地元・新庄での活動は、“地域の事業者にスポットライトを当てる”ことからスタート。
「東京での案件が続く中で、地元への貢献ができていないと感じました。経営者とつながり、会いたくなる物語で地域を元気にしたい。」
高校の進路ガイダンスにも登壇し、15–16歳の若者に“聴く力・考える力”を伝えています。
新庄エディションが提供していること
人や事業のプロモーション記事制作
ヒアリング/写真撮影/コピーライティングを行い、SNSや地域媒体で発信。
SNSプロフィール文コンサル
想い・世界観の言語化、ブランディング文の作成。
ストーリーブランディング設計
発信設計、トンマナ構築、イベント連携のご提案。
撮影+コピーライティング
専属カメラマンと連携し、雑誌クオリティで表現。
新しいイベント提案
人と経済の流れを生む「会いたくなる」企画の創出。
その他PR関連の事務
SNSブランディングのプランニング、チラシデザインなど。
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苦境がくれた“つながり”という資産
独立初期、SNS業界特有のトラブルに見舞われた時期がありました。
「正直しんどかった。でも、人とのつながりが支えてくれた。
学術・産業の最前線にいる方との出会いから、視座が一段上がりました。」
業種・年齢・地域の垣根を越えるネットワークは、その後の案件にも大きな追い風に。
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経営の軸——家族を誇れる働き方
「数か月、子どもの写真が一枚も増えていないと気づいた時にハッとしました。
だから今は、“未来の自分に誇れる選択か?”を基準にしてます。」
短期成果を追うほどに失うものがある。
だからこそ、信頼/家族/健康を大切にする仕事設計を選ぶ。
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今後の展望——「可能性を解き放つ大人」を増やす
若い世代の“夢が持ちにくい空気”に危機感を抱く徳田さん。
「誰にでも内在する力がある。自分の動機で動き、自立できる大人を増やしたい。」
新庄エディションの発信を広げ、将来的には雑誌化も構想中。
ローカルで育てたモデルを横展開し、世界規模の課題にも届くプロジェクトに育てていくのが目標です。
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起業を目指す人へ
「起業は“誰でも始められる”。でも続けるには、
“なぜそれをやるのか”という動機の核が必要。
他人の正解ではなく、自分の動機を言語化して、毎日少しずつ積み上げていけば大丈夫。」
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まとめ
“会いたくなる言葉”は、人を前に進ませ、地域を明るくする。
徳田優華さんが新庄から紡ぐ物語は、事業者の魅力を照らすだけでなく、
「続ける理由」を持つ大人たちが増えていく——それは、誰かの人生をそっと前に進めるやさしい連鎖の始まりです。
