ノンコア業務とは何か。コア業務との違い
ノンコア業務とは、会社の売上や競争力に間接的に関わるものの、事業の独自性そのものを生み出す中心業務ではない仕事を指します。たとえば、営業リストの整備、問い合わせフォームへの送信、CRMへの入力、請求書の作成補助、資料の体裁調整、SNS投稿の下書き、顧客情報の更新などが該当しやすい業務です。どれも会社運営には必要ですが、経営者や営業責任者が1日2時間、3時間を継続して使うと、本来向き合うべき商談、提案、商品改善、既存顧客との関係づくりが後ろ倒しになります。
一方、コア業務は自社の強みや意思決定に直結する業務です。営業でいえば、重点顧客への提案方針を決める、価格や契約条件を判断する、商談で課題を深掘りする、といった領域が近いでしょう。ノンコア業務とは価値が低い仕事という意味ではありません。むしろ、正確に回らないとコア業務の質を落とす土台の仕事です。
中小企業では、1人が営業、事務、経理補助、顧客対応を兼ねることも珍しくありません。午前中に20件の架電、午後に見積作成、夕方に名刺情報の入力まで行う状態では、集中力も判断力も分散します。だからこそ、ノンコア業務とは何かを整理し、社内で抱える仕事と外部に任せる仕事を分けることが、営業活動の量と質を同時に上げる第一歩になります。
コア業務とノンコア業務の比較表
ノンコア業務とは何かを理解するには、コア業務と横並びで比べるのが分かりやすいです。重要なのは、どちらが上でどちらが下かではなく、社内の限られた時間をどこに使うべきかという視点です。たとえば新規開拓では、ターゲット設計や商談での提案は社内が担い、リスト作成やフォーム営業、一次架電、日程調整、CRM入力は外部に切り出す、といった分け方ができます。
| 比較項目 | コア業務 | ノンコア業務 |
|---|---|---|
| 目的 | 売上・競争力・意思決定に直結する | コア業務を支える、運営を滞らせない |
| 具体例 | 提案方針、商談、商品企画、重要顧客対応 | データ入力、リスト作成、資料整備、一次対応 |
| 社内で担う理由 | 判断、経験、顧客理解が必要 | 手順化すれば再現しやすい |
| 外注適性 | 原則低いが一部支援は可能 | 比較的高い |
| 評価指標 | 受注率、粗利、継続率、顧客満足 | 処理件数、期限遵守、入力精度、対応速度 |
判断の目安。社長や営業責任者が月10時間以上使っている定型作業、週1回以上同じ手順で発生する作業、作業者が変わっても品質基準を決められる作業は、ノンコア業務として切り出しやすい領域です。反対に、顧客ごとに判断が大きく変わる交渉や、経営判断を伴う価格決定は社内に残すほうが安全でしょう。KIKKAKEのような営業支援では、経験あるママ人材がリスト整備や営業事務を担い、社内メンバーが商談や意思決定に集中できる形をつくります。
外注しやすいノンコア業務の具体例
ノンコア業務とは、部門ごとに形を変えて現れます。営業部門では、企業リストの作成、問い合わせフォーム送信、テレアポの一次接触、インサイドセールスの追客、商談日程の調整、CRMへの活動履歴入力、提案資料の修正補助などが代表例です。営業担当者が1件の商談準備に集中したいのに、前日の活動ログを30件入力している状態なら、外部化の余地があります。
バックオフィスでは、データ入力、請求書や見積書の作成補助、経費精算の確認、書類のファイル名整理、顧客情報の更新、メール一次返信などが切り出し候補になります。詳しい範囲を確認したい場合は、事務代行に依頼できる業務一覧のように、作業単位で棚卸しする見方が役立ちます。1つの業務が15分でも、1日8件あれば2時間です。月20営業日なら40時間になり、担当者1人分の大きな負担になります。
KIKKAKEでは、出産・育児でキャリアを中断した経験豊富な女性たちが全国フルリモートでチーム稼働します。前職で営業事務、カスタマーサポート、管理部門を経験していた人材が、既存の手順を読み解きながら初期運用に入れるケースもあります。子どもの急な発熱などで1名が稼働できない日があっても、複数名のチーム制なら業務を止めにくい点も、ノンコア業務の継続運用に向いています。
外注せず社内に残すべき業務の見分け方
ノンコア業務とはいえ、すべてを外に出せばよいわけではありません。外注に向くのは、手順、成果物、期限、判断基準を言語化できる業務です。反対に、顧客との信頼関係に深く関わる最終判断、価格交渉、クレームの方針決定、採算に関わる意思決定は、社内に残すほうが適しています。営業活動でいえば、架電リスト作成や一次ヒアリングは任せやすくても、受注確度の高い顧客に対する提案の核心部分は社内が担うイメージです。
判断に迷う場合は、3つの問いで整理できます。1つ目は、その業務に自社固有の判断がどれほど含まれるか。2つ目は、手順書を見れば別の人でも80%以上再現できるか。3つ目は、ミスが起きたときの影響範囲がどこまで広がるかです。たとえば名刺情報の入力ミスは修正可能ですが、重要顧客への条件提示ミスは信頼や利益に直結します。
モデルケースとして、社員5人の法人向けサービス会社を考えます。営業責任者が毎週5時間、見込み客リストの作成とフォーム送信に使っていた場合、その5時間を商談準備や既存顧客フォローに戻せます。外部にはフォーム営業、リスト更新、CRM入力を任せ、社内は提案設計とクロージングに集中する分担です。こうした新規開拓まわりの切り出しは、営業代行・営業支援の検討領域になります。
アウトソースとBPO、どちらを選ぶべきか
ノンコア業務とは外注しやすい業務ですが、任せ方には大きく2つあります。1つはアウトソースです。決まった作業を外部に依頼し、社内の作業時間を減らす方法で、データ入力、リスト作成、フォーム営業、書類作成補助などに向いています。もう1つはBPOです。単発作業だけでなく、業務フローの設計、マニュアル化、運用改善、品質確認まで含めて任せる考え方になります。
こういう会社はアウトソースが合います。すでに手順が決まっており、毎月30件、100件、500件のように処理件数が見えている会社です。たとえば、営業先リストの更新や請求書作成補助など、依頼内容をそのまま渡せる場合は、アウトソースによるノンコア業務の外注で十分な効果が出やすいでしょう。
一方、こういう会社はBPOが向いています。業務が属人化していて、担当者しか手順を知らない。入力ルールが人によって違う。営業活動の進捗がCRMに残らず、翌月の見込みが読めない。こうした状態では、単に作業者を増やすより、業務の流れを整えるほうが先です。BPOによる業務フロー設計では、どの情報を、いつ、誰が、どのツールに入れるかまで決めていきます。ノンコア業務とは、外に出す前の整理によって効果が変わる領域でもあります。
営業支援で時間を生む切り出し方
営業現場でノンコア業務とは何かを考えるなら、営業プロセスを分解すると見えやすくなります。たとえば、新規開拓は、ターゲット条件の整理、リスト作成、フォーム営業、テレアポ、初回ヒアリング、商談化、商談準備、提案、クロージング、受注後の入力という流れに分けられます。このうち、社内が必ず担うべきなのは、ターゲットの最終判断、提案方針、クロージングの意思決定です。
外部に切り出しやすいのは、リスト作成、問い合わせフォーム送信、架電前の情報整理、一次接触、日程調整、CRM入力、失注理由の分類などです。たとえば、1件あたり5分のCRM入力を1日24件行うと120分になります。営業担当者2人なら1日4時間、月20営業日で80時間です。この時間を商談準備や既存顧客フォローに移せれば、採用せずに営業活動の密度を高められます。
実務を担う人の経験も重要です。KIKKAKEでは、限られた時間で成果を出す働き方に慣れたママ人材が、作業の優先順位を見極めながら進めます。たとえば、反応があった見込み客を先にCRMへ反映し、未返信先は翌営業日の追客リストに回すといった運用です。単に件数をこなすだけでなく、営業担当者が次に動きやすい状態に整えることが、営業支援におけるノンコア業務の価値になります。
導入前に決めるべき範囲・品質・費用
ノンコア業務とは、任せる範囲を曖昧にすると効果が見えにくくなります。導入前には、業務名ではなく作業単位で切り出すのがおすすめです。営業事務を任せたい、では広すぎます。見込み客リストを週1回更新する、フォーム営業を1日50件送信する、商談後24時間以内にCRMへ履歴を入力する、請求書作成補助を月末3営業日に行う、という粒度まで落とすと、依頼側も受け手側もズレが減ります。
品質基準も先に決めます。リストなら会社名、URL、部署名、問い合わせフォーム有無、送信可否を必須項目にする。CRM入力なら、接触日、担当者名、次回アクション、温度感を必須にする。フォーム営業なら、送信不可の理由を3分類ほどにそろえる。こうした基準があると、作業者が複数名でも品質を合わせやすくなります。
費用面では、採用、教育、管理にかかる見えにくい時間も含めて比較する視点が必要です。KIKKAKEの料金は、ママ応援スポンサー会費として月額55,000円(税込)に、依頼業務の実費を加える形です。成果報酬はありません。詳しい考え方は料金プランで確認できます。費用を抑えたい場合でも、安さだけでなく、引き継ぎ時間、修正回数、運用の止まりにくさまで含めて見ると、外注の判断を誤りにくくなります。
社内の時間を空けるための始め方
最初から大きく任せる必要はありません。ノンコア業務とは、1週間からでも棚卸しできる身近な業務です。まず、経営者、営業担当、管理担当がそれぞれ3日間だけ、15分以上かかった作業を記録します。次に、その作業を売上判断に直結するもの、顧客対応の質に直結するもの、手順化できるものの3つに分けます。最後に、手順化できるものから、月10時間以上発生している業務を優先して外部化候補にします。
モデルケースでは、社員8人の会社が、営業リスト更新を週2時間、フォーム営業を週4時間、CRM入力を週3時間、請求書作成補助を月6時間、合計で月42時間ほど外部に移しました。社内に残したのは、提案方針の決定、重要顧客との商談、契約条件の判断です。採用して人を増やす前に、今いる人の時間を空けることで、営業活動の前進感が出やすくなります。
KIKKAKE編集部としては、まず1業務、1担当、1か月の小さな運用から始める方法を推奨します。全国フルリモートで稼働するママ人材のチームであれば、時間帯や作業量に合わせて役割を分けやすく、属人化しにくい運用を組み立てられます。営業支援やBPOの具体的な進め方を検討する段階では、サービス資料ダウンロードで依頼範囲を見比べると、自社で残す仕事と外に出す仕事の線引きがしやすくなります。
