幼少期からPCに親しみ、高校時代には独学でWeb制作を始めていた笹下大樹さん。コードを書くことが単なる趣味ではなく「仕組みを作り、人を助ける手段」としてのプログラミングに惹かれたという。HTML・CSS・JavaScriptといった基礎技術を学びながら、早くからECサイト制作やWordPress構築を手がけ、実務経験を積んだ。
その後、フリーランスエンジニアとして4年間活動。中小企業のECサイト保守・カスタマイズや在庫管理システムの運用改善を担当し、要件定義からバックエンド実装、運用フェーズまで一貫して関わった。特にShopifyやWooCommerceなどのプラットフォーム連携に強みを持ち、クライアントのビジネス課題を技術で解決するスタイルを確立していった。 しかし、過度な業務負荷により一時体調を崩した経験から、「個としてのスキルだけでなく、チームで支え合う働き方」の重要性を痛感。これを機に、システム開発企業に転職し、エンジニアとして3年間、業務系システムや基幹システム開発に携わった。
笹下さんが大切にしている価値観は三つ。
一つ目は「クライアントファースト」。
単に仕様を満たすのではなく、顧客が本当に解決したい課題を定義し直す力を重視する。ヒアリングから課題抽出、要件定義、UI/UX改善まで一貫して関わり、最終的な成果を顧客目線で判断する姿勢を貫いている。
二つ目は「チームとしての成長」。
リーダーとして開発メンバーの研修企画や教育プログラムの立案にも関わり、コードレビューやナレッジ共有の仕組みづくりを推進。個人の成長がチーム全体の品質向上に繋がる環境を作ってきた。
三つ目は「好奇心」。
業務ドメインや関連業界を理解することこそが本質的な開発だと考え、常に未知の分野にも自ら飛び込む姿勢を大切にしている。
現在は株式会社BREXA Technologyでプロジェクトマネージャー(PM)として、新卒エンジニアの育成やプロジェクトマネジメントにも携わる。マネジメントとエンジニアリングの両輪で組織を支え、「技術と人の両面からプロジェクトを成功に導くPM」として高い評価を得ている。 さらに、キャリアコンサルタントとしての経験を活かし、若手エンジニアのキャリア支援やコミュニティ形成にも注力。技術を教えるだけでなく、エンジニアとしての“在り方”を共に考える存在として信頼を集めている。 個人としては、AI道場の門下生としてAI技術のリテラシー向上にも取り組み、生成AIや機械学習を活用したプロジェクト支援を模索中。テクノロジーの変化を学び続ける姿勢と、人を育てるリーダーシップ。両者を併せ持つ笹下さんのような人材こそ、次世代のIT業界を牽引していく存在といえるだろう。